動物のカラダを形づくる繊維状のタンパク質コラーゲン。コラーゲンは水に溶けませんが、加熱し、構造を分解することにより、溶け易い水溶性のタンパク質に変わります。これがゼラチンです。ゼラチンの最大の特長は温めると溶け、冷すと固まる「ゾル化・ゲル化」を可逆的に行えること。この性質は、料理やお菓子作りにとどまらず、医療品、工業用品ほか、私たちの生活を取り巻く様々な分野に活用され、大活躍しています。

タンパク質(コラーゲン)を沢山含んでいるものであればゼラチンの原料として用いることができますが、安定した生産を保つために、その多くは牛や豚など、家畜の骨や皮から抽出されています。動物から抽出するこれまでの製造法を活かしながら、魚のウロコ・皮などから抽出する魚(フィッシュ)ゼラチンなど、新しい分野の開発にも積極的に取り組んでいます。

ゼラチンの起源は、古代エジプトのニカワ(膠)製造であるといわれています。
ニカワとはゼラチンと同じ原料から抽出された天然の接着剤で、化学接着剤が発明されるまで、様々な分野で幅広く利用されていました。 エジプトのピラミッド(ファラオの墓)から出土した棺、調度品、美術工芸品などを見てもニカワが使われており、製造風景を描いた壁画などからも、ニカワが人々の文化に深くかかわっていたことが分かります。以降、1700年頃にはヨーロッパで工業的な生産が開始され、1800年代に入ると食用のゼラチンが生産されるようになりました。
写真工業においても、ゼラチン乳剤の印画紙が用いられるようになり、ゼラチンの需要がさらに発展しました。現在も日々、研究と開発が重ねられており、食用、医療用、工業用と、それぞれの分野で更なる発展を遂げています。

そして、ニカワも現役で大活躍中です。シックハウス症候群や化学物質過敏症対策として。食品パッケージ等の安全な接着剤として。古い文化財を修復するために、当時に近いニカワ(膠)を復元する取り組みも行われています。

これからもゼラチンとニカワの活躍を是非ご期待ください!

食用ゼラチン

医療用ゼラチン

写真用ゼラチン

工業用ゼラチン

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